8月8日〜11日の日記(メンタルヘルスについてのリアルな話多め)
8月8日(月)
会社を休んでしまった。不安が強すぎて、あの狭い空間に6時間以上他人と閉じこもって作業するのは無理だと思った。
手が痺れて心が重くて、頓服も効いてるのか微妙で、昨日から引き続きなかなかに限界だった。
着替え終えて化粧している時にむ、無理…となり、とはいえ化粧できたしおそらく無理矢理行けば行けたけどその後ダメージが酷かったと思う。
まあ躁鬱だし疲れやすいしすぐ病むし、こんな日もある。どんまい。病院行ったらリチウム増えたのでそれにも期待。
今の会社は障害者雇用と言っても、休憩の仕組みとか、パーテーションや別室があるとか、なんらかの配慮があるわけではない。
疲れやすいので午後に10分休憩をくださいと自分から言ったらもらえることになり、月一で面談をしてくださいと言ったらやってもらえることになった。就労移行支援の定着支援という制度が使えればいいのだが、就労移行支援使わずに入社してしまったので、自分で交渉するしかない。
あとはデスク用枕を持ち込んで昼休みに寝たり、低気圧の日は耳栓して仕事したり、腰対策でクッション持ってきたりして少しでも楽に働けるように工夫をしている。
今まではそういう小さい工夫でいけてたから、今後もなんらかの策を講じて働き続けられればいいんだけどなぁ。
ところで大学生の頃、鬱がものすごく酷く、起き上がれない状態にしょっちゅうなっていて大変だった。鬱病や社会不安障害と誤診されてパキシルを飲んでたけれど当然ながら全然効かなかった。
結局大学には8年通ったのだけれど、最初の4年は体が動かなかったり、大学が怖くなったりで全然単位が取れなかった。
双極性障害の躁の症状が出て、暴れて措置入院して閉鎖病棟に三ヶ月入院し、やっと適切な治療が受けられるようになった。
復学後の大学の後半の4年は、知り合いゼロで過去問とか一切回ってこなくて大変だったけれど、人間関係がなくて気楽で、割とまともな成績で卒業した。とはいえ、過眠と鬱との戦いで、出かけてもスイッチが切れることがあり、大学のベンチで3時間くらい寝たりしていた。
あの体調の悪さを考えると自分なりにできることはやったと思うが、もし健康だったら、という可能性を考えることがよくある。もしくはもっと早く診断名がついていたら。
だって8年分の私大の学費があったら(休学もしたとはいえ600万とか)大学院行けたし、8年あったら四年大学通って2年院に行って2年働くとかできた。それに、語学を極めるとか大学で先生に道筋を教わらないと読めないタイプの本とかもっと読みたかった。
ムスリマとジェンダーとヴェールが私の研究内容だったけど、その分野を勉強して成長したことはたくさんあるけど、先生に教わらなくてもその分野の本は一般書いっぱい出てるから読めるし、微妙にやること間違った気がする。あーー。
とにかく後悔と、ああだったらこうだったらばかりだ。障害者雇用だって、8年も大学にいた精神障害の人には新卒向け求人はおろかありとあらゆる求人の門戸が全く開かれていなかった。
今はパートとはいえ奇跡的に仕事が見つかり、友人たちと読書会をしたりジン作るかと言っているが、読書会でいつか扱いたいと話している『プロ倫』とか『愛について』とかって先生抜きで読めるものなんだろうか。メンバーみんなその分野素人のはず…。
というか今日暗いな。長いし。読書会については、なんでもやってみりゃいいじゃん。やってみて無理そうならお金出し合って先生呼んで自主ゼミみたいにすればいいじゃん。そう悲観するな。
8月9日(火)
鬱が来ている。早く帰れ。動けるし食べられるし寝ることもできるから、ほんまもんの鬱というより抑うつ状態とかなんだろうけど、気分が重苦しいのとお風呂や片付けが億劫なのが辛い。
鬱っぽくなってくると水筒が作れない。水筒って分解して洗って氷入れてお茶っぱ入れて水入れないといけないし、時々は乾燥させたりしないといけないので、地味に辛い。水筒作れない人はメンタルに疲れがないか自己点検してみるべきだと思う。病んでる日はペットボトル買います。
ちなみに今日は会社は休みです。
鬱だといいつつ寂れたブックオフで一万円分、24冊の本を買ってきてしまった。
1板垣雄三 石の叫びに耳を澄ます
2韓国・フェミニズム・日本
3もう一度読む 山川世界史
5 竹内章郎 新自由主義の嘘
6桐野夏生 燕は戻ってこない
7リア王
9山月記・李陵
10沼田まほかる アミダサマ
11 夜間飛行
12 チップス先生さようなら
14ハイライズ
15最後の一葉
16ベロニカは死ぬことにした
18宝島
19ロリータ
21遠い山なみの光
22わたしを離さないで
23日の名残り
980円のブックオフのチケットを買うと三ヶ月いつでも本が10%オフで、220円以下の本が15冊もらえるという仕組み。一部それを利用した。
プルーストの『失われた時を求めて』を7巻まで読み進めたという歳上の人から、「ちょっと面白い最近の本を読むより古典を読んだほうが確実に面白いのに当たる率が高い」と言われて、ちょっと影響されて『リア王』とか買ってる。(津村記久子のやりなおし世界文学でもとてもいいと評されてたから買ったというのもあるけど)。
あとは大学の担当教授のそのまた担当教授にあたる人が書いたパレスチナの本があったから、久々に昔勉強した分野に近い本を読むかと思って購入。
あとは実家に父のことで電話。気が重かった。
それから中井久夫が亡くなって静かなショックを受けた。具合悪くなると読みたくなっていつも読んでいたので。とはいえどこにあんのか実家にあんのかよくわからんので文庫を全部Amazonで買い直して追悼。
なんか、明日めっちゃ会社行きなくないよ。一回休むと休みたさが増した。
8月10日(水)
会社の直属の上司のおじさんと仲良く雑談してて、いつもほがらかで話しやすい人でありがたいなぁと思っていたんだけど、ジブリ作品の話になって、私が「もののけ姫はピンときませんでした」って言ったら、ホモが歌ってるのが俺は無理と言われてしまった。
米良さんのセクシュアリティに関しては何も思いませんけども暴力事件起こしたので私も米良さんはちょっとですね…とホモフォビアを全く諌めない答えをしてしまって、仕事中ずっとモヤモヤしていた。
温厚な上司、長閑なお昼の雑談、淡々と続く仕事、無難な軽口、平和な職場だなー、ってだけ思えてたらよかったのに。綺麗なフローリングの下をめくるとすぐ土でした、みたいな。
日常を一枚めくるとそこは地獄でした、みたいな。
私は私の職場での居場所を守って金銭とか生活を守るために、ホモフォビアに同調もしなかったけど批判もしなかった。
折り合いつけたことにしてうまく生き延びることをクールだと考えたがる人がいるが、それはちっともクールなことではないし、声を封じられてとっても惨め。
ええっ!ホモキモいみたいなこと言う人なんですか!!?今正直引いたんですけど、あははっ!ないわ!
くらい頑張れば言える、次に備える。
8月11日(木)
チャリに空気入れるのをサボっていたらパンクした…。自転車屋さんに持っていって、同じモールの中に入っているメガネ屋で金ブチの家用のメガネを五千円で買った。
朝、あるライングループの人がセクハラ発言していたから、「その発言は女性にとって脅威になりますよ」と言ったら、「自分にとってはあなたが批判してくることが脅威だ」とかいう内容のことを言われて、「逆ギレですか」と言ったらそのグループから強制退出させられた。
しかも今日何も発言してない私と仲のいい人も強制退出。いい大人のコミュニケーションじゃねえだろ、こんな奴いんの??とドン引きしたけど、変な人と縁が切れて良かったことにする。
そのことで半日くらいは気分が悪かったけれど、今は昼寝したり読書したりしてやすらいでいる。