名前氏のブログ

日々の記録

水泳物語 ①変なフォーム


ここ二、三ヶ月くらい近所のスイミングクラブで週3日、1キロほど泳いでいる。

泳いでいる時に、ブログも水泳もやっているんだからブログに水泳のことも書けばいいとなんとなく思い浮かんだ。 


 高校の頃も水泳部と漫研を兼部して水泳部で部長をやりつつ水泳部の胸糞悪い話を4コマ漫画にして漫研の部誌に載せていたのでやっていることにまるで成長がない。


 20年水泳をやってきて得たのは水泳はエンタメ性に欠けるスポーツなので泳いでいる最中脳内が思考とも言えない思考のゴミでいっぱいになるという気づきだ。


水泳にまつわる脳内のゴミが溜まってきたのでそろそろゴミに出そうと思った。水泳について書こうと思う。


 なぜか最近になって、クロールで掻いている際、右手を強く水面に叩きつける癖がついてしまい、ストロークの一回一回は痛くないが、500メートルくらい泳ぐと小さなダメージが蓄積されて微妙に痛むという状況に悩まされている。


 以前はそんなことはなかったので、要はバチャーン!と雑に突っ込むから良くないんだろうと、手をそっと水に入れてみたり、入れる向きを変えてみたり、スピードを緩めて泳いでみたり、いろいろ工夫してはいるのだが、全然直らず、あああ直らん!地味に手が痛い!と常に思いながら泳ぐ羽目になっている。


 思い返せば、私は自由型の長距離の選手として中学、高校と部活で泳いでいた頃からフォームを直せと言われ続けていた。


中学生の頃、

「左腕が盆踊り大会みたい」

と部員の誰かに言われたのを記憶している。

 

 見てみると、確かに大会の時に他の部員によって撮影されたクロールを泳ぐ私は、左腕で水を掻いて出したところで無意味に踊りのような動きをしてから水に入れるという動作を繰り返していた。


 そりゃこんな泳ぎ方してたら進まないわけだ、なんで無駄に手のひらをヒラッとさせているの?と自分でも不思議に思うその変な動きは、タチの悪いことにレースの時などスピードを出そうとした時にだけ出現した。


 フォームを撮影してもらい、見返して直せと言われて直そうと思っても、スピードを出すとどうしても左手だけヒラッとなってしまうので、自分はそういうメカニズムでしか泳げないと思い諦めた。


 昔からビート板キックだけ妙に速いというのも微妙だ。

泳ぐ時の推進力は主に腕が担っていて、バタ足は体を支えるのが目的と言われている。

 腕を回してもあまり進まないが、バタ足だけ速いという状態だと、推進力が足に偏り、その結果体力を無駄に消耗し、水泳部であるにもかかわらず妙に肺活量がないのも相まって2回掻くごとに一回呼吸をしないと酸欠になり、(普通は長距離のクロールは4回か8回に一回しか呼吸しないと思う) 呼吸のしすぎでロスタイムが発生し、遅いタイムがさらに遅くなるという負の連鎖が生じる。


 理屈で考えて直そうと思っても一旦変な癖がつくと意外と直らない。

 現在の私は右手がビターン!ダッシュ時左手ヒラッ!バタ足無駄に速い!の三拍子揃った変な泳ぎで泳いでいるということだ。

「ビターン!ヒラッ!バタ足速い!」

「ビターン!ヒラッ!バタ足速い!」

 今のフォームを上から撮影されて眺めることがあったらだいぶ妖怪だと思う。

 大人は変なフォームで泳いでいても誰からも指摘されないため、自覚していない変な癖が他にもあると思うと怖いが、下手な人が好き勝手に泳いでいても誰からも怒られないと思うと、自由も感じる。